
1つ1つの田に月が映る様子をいう「田毎の月」。これが見られる場所として長野県千曲市の「姨捨の棚田」一帯を全国に知らしめたのが、江戸時代の浮世絵師歌川広重作「信濃更科田毎月鏡台山」です。この浮世絵の実物は千曲市教育委員会が所蔵し、日本遺産「月の都千曲」を構成文化財の一つとなっていますが、この浮世絵がどのように成立したのかについてはあまり紹介されてきませんでした。
タイトルには、中秋の名月が上ることで有名な「鏡台山」が入っていますが、実際に地元で見る姿とは全然違います。なぜなのでしょうか。そもそも広重は当地に来たことがあるのでしょうか。さらしなルネサンスでは千曲市日本遺産推進協議会との共催で、この浮世絵にまつわるさまざま疑問に答える講演会を7月26日、千曲市八幡公民館で開催します。八幡公民館からは鏡台山と姨捨の棚田、そしてその両者の間に冠着山が見事に雄大に見えます。浮世絵の構図と重ねながら楽しむことができる会場です。
講師の山岸哲さんに質問する時間も設けます。どうぞ、お越しください。画像をクリックすると、PDFでチラシがご覧になれます。
◆今回の講演のもとになっている山岸さんの論考が、本サイトの次のページからご覧になれます。
https://sarashina-r.com/?p=6465
歌川広重作「更科田毎月鏡台山」の謎を解く!
日時 7月26日(土) 13:00~14:30 受付12:30~
会場 千曲市八幡公民館(千曲市八幡3311)
入場料 200円(資料代込み)