さらしなルネサンスとは

さらしなルネサンスは、「月の都」として日本中の人があこがれた信濃の国(長野県)のさらしなの地名を活用して地域づくりをする市民団体。さらしなの里がある長野県千曲市を拠点に活動しています。活動の合い言葉(キャッチコピー)は「美しさらしな 月の都千年文化再発見の里づくり」です。

文化・教育・経済活動に活用

なぜ、そうした活動にとりくむのかというと、かつての天皇のすまいだった京都御所に「さらしなの里」のふすま絵があったり、「さらしなそば」の名前に使われたりと、「さらしな」がスーパーブランドの地名だからです。さらしなのシンボルである冠着山(かむりきやま、姨捨山)がある長野県千曲市の川西地域を中心に「さらしなの里」とみんなで呼び、この地名を文化・教育活動、さらに経済活動に活用していくことをめざします。

清々しさと躍動をもたらす地名

さらしなに日本中の人があこがれたのは、まず、さらしなの地名の響きが呼び起こす清々しさと躍動感に理由があります。人はいつも清々しさから出発します。日の出を拝み、今日もがんばろうと思うように、清々しさを感じると自分の中に躍動感が生まれます。「さらさら」ということばが印象的な「春の小川」を歌ってみてください。「はぁるの小川はさらさらいくよ〜 きぃしのスミレやレンゲのはなに〜 すぅがたやさしく色うつくしくぅ〜 咲ぁけよ咲けよと ささやきながら〜」。清々しさと躍動感を感じませんか。だから新年度、新学期を代表する唱歌となったのです。

裏切らない山と水と月のコラボ景観

もう一つ、さらしなが多くの人を引き寄せたのは、そうした地名の響きの清々しさと躍動感を裏切らない景観があったからです。さらしなの里の姨捨山(おばすてやま、冠着山)は、平安時代の古今和歌集の「わが心慰めかねつさらしなや姨捨山にてる月を見て」の歌材になった山で、この歌がきっかけで都人たちの、さらしなへの憧れが高まりました、実際に来てみると、山の麓には日本一の大河千曲川の水が雄大に流れています。これらの自然とそこに現れる月のコラボレーション景観は、さらしなの地名の美しい調べとベストマッチだったのです。

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