おもしろさらしな写真コンテスト

さらしなの里をはじめとする長野県千曲市の風景のおもしろさを、子どもたちに言葉と写真で表現してもらおうと行ったコンテストの入賞作品。千曲市が「月の都」として日本遺産になった翌年の2021年から23年まで計3回開催しました。

2023年度受賞作品

越ちひろ特別賞

光とともにたびにでる
ひと言光とともにたびにでる
氏名長島 想真 (小5)
越さんの評写真は、瞬間をつかむ気持ちが大切だと思います。その瞬間をつかむ気持ちを、強く感じた1枚でした。すごくいい写真です。
2023年は、千曲市生まれの現代アーティスト越ちひろさんに、約250の応募作品の中から1点を選び出してもらい、特別賞を贈呈しました。贈賞式の後には、「夢を描くこと、夢を叶えること –自分らしい絵を描くヒント」と題する講演もしてもらいました。次をクリックすると、講演会がご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wBcf37L7MIY&t=809s

月の風景部門

月の都賞 (最優秀賞) 1点

朝焼けの中の月と冠着
ひと言朝焼けの中の月と冠着
氏名柏原 光 (中1)
審査評さらしなの里のシンボル冠着山と「月の都」の月の見事なツーショット。東山に現れた月は夜空をわたって早朝、西山に沈んでいきます。その様子は生きる希望とかなしみの両方を感じさせます

棚田賞 (優秀賞) 2点

ひと言月が出る きょうだい山から 夜てらす
氏名中村 芽生 (小5)
審査評現代の「月の都」で最も有名な、鏡台山のある東山に現れた月を見事に収めました。上空に雲があることで、月の光の輝きがいっそう増して、ひと言の「夜てらす」と響き合っています
ひと言姨捨のかがやく月を眺めてる
氏名西澤 未来 (中2)
審査評松尾芭蕉が訪ねた長楽寺にある大岩「姨石」の先に上がったさらしなの月。姨石の上でお月見をする人を一緒に撮影したことで、現実ではない幻想的な世界が現れています

日本遺産賞 (佳作) 3点

ひと言空のライト
氏名中村 陽々奈 (小5)
審査評東山の向こうで、これからさらしなの里に現れようとする月の胎動が伝わってきます。その光を夜空を照らす「ライト」と英語で表現したところがいいです
ひと言宇宙の月に負けない千曲の光
氏名堀内 咲恵 (小3)
審査評千曲川の両岸に広がる千曲市の夜景を、月の光と対比させて表現しました。「宇宙の月」と表現したことで、千曲市が宇宙の中に存在する様子も浮かんできます
ひと言きれいなつき
氏名森 敦仁 (小1)
審査評月を狙ってカメラを手にしていたけど、雲が多くてなかなか現われなかったんでしょうね。ようやく雲の間に現れた一瞬をよくとらえました

小学生部門

月の都賞(最優秀賞) 1点

光輝く縄文時代
ひと言光輝く縄文時代
氏名内山 この葉 (小5)
審査評一日のはじまりを知らせる太陽の光を、さらしなの里古代体験パークから見事に撮りました。再現された縄文時代の集落を入れたことで、はるか昔から遠い未来に続く時間を感じさせます

棚田賞(優秀賞) 2点

ひと言二十年 田なだでお祝 うれしいな♪
氏名二瓶 光織 (小4)
審査評「姨捨の棚田」の夜空に浮かぶランタン、それを一つに焦点を絞って撮影したところがすごいです。棚田の上に広がる夜空の雄大さが伝わってきます
ひと言青空が千曲市を包む
氏名森 慎太朗 (小5)
審査評「姨捨の棚田」で有名な千曲市を「青空が包む」というひと言が魅力的です。撮影した自分も青空に包まれ、同時にその自分を空から見ている別の目を感じます

日本遺産賞 (佳作) 3点

ひと言たなから 白もち
氏名 
審査評「たなからぼたもち」をもじった、ことば遊びのひと言が面白いです。もち米を育てている棚田もあるのでしょうか。棚田米のおもちも食べたくなりました
ひと言にじの二じゅうとび
氏名中村 風仁 (小2)
審査評雨上がりに現れた虹の脚が2本あるという発見。その驚きと喜びを「にじの二じゅうとび」と表現したのが見事です。この虹の中に入ってジャンプしてみたくなりました
ひと言うすい羽 アサギマダラが 金色に
氏名森 彩由奈 (小5)
審査評海を渡るほどの力を秘めているアサギマダラの美しさを写真と言葉で表現しました。うすい羽にしっかりお日さまを蓄え、体力をつけているのかもしれませんね

中学生部門

月の都賞(最優秀賞) 1点

信濃路のなのはなゆらす戸倉ゆき
ひと言信濃路のなのはなゆらす戸倉ゆき
氏名和田 正義 (中1)
審査評空の青、麦の穂の緑、菜の花の黄色、そしてしなの鉄道の車両のオレンジ。色にあふれる春の千曲市のすがすがしさと躍動が表現されています

棚田賞(優秀賞) 2点

ひと言モノクロな世界に差した光の道
氏名加藤 模夏 (中1)
審査評夜明け前の千曲市の色を「モノクロ」と表現したところがいいです。矢のような光が放射状に伸びているその瞬間に感動した心の動きがわかります
ひと言反抗期の娘と見守る親
氏名半田 和香菜 (中2)
審査評公園の池にある大石と小石。これまではなんとも思わなかったこの石たちに、自分とお父さんお母さんとの関係を重ね合わせました。この年ごろでしか作れない作品です

日本遺産賞 (佳作) 3点

ひと言姨捨の 稲穂に寄り添う 灯達
氏名田島 喜晴 (中1)
審査評姨捨の棚田の夜空にうかぶたくさんのランタン。それを「稲穂に寄り添う灯達」と擬人化したのがいいです。暖かそうな色を見て、稲穂たちもおいしい実りまであと一息と元気づけられたかもしれません
ひと言月と代わった5:00の太陽
氏名楢本 莉子 (中1)
審査評夜が明けて太陽が昇ってきたところを、「5:00の太陽」と漢字ではなく洋数字と記号で表現したところが面白いです。「月と代わった」と表現したことで、千曲市は夜も昼間も光がいっぱいあると伝わってきます
ひと言美しい空や山,そしてぽつんと立つカーブミラー
氏名屋代高校附属中学校1年A組1班
審査評一本のカーブミラーをこのように撮影することで、不思議な世界が現れています。坂道をのぼったところのカーブミラー、その先は千曲川でしょうか。見えていない世界をいろいろ想像させます

2022年度受賞作品

小学生部門

月の都賞(最優秀賞) 1点

季節の足跡 どこへ行く?
ひと言季節の足跡 どこへ行く?
氏名柏原 光
審査評雪の棚田、白い雲、青空、そして冠着山の嶺も入れたすばらしい景色です。添えられたひと言が、見る人それぞれの想像を膨らませます

棚田賞(優秀賞) 3点

ひと言青空に浮く蓮
氏名田島 喜晴
審査評池の蓮の葉を「青空に浮かぶ」と表現したのが見事です。水面が鏡となって空を映す様子を独自の感性でとらえ、不思議な世界が現れています
ひと言石橋の つづいてゆく先に 私ん家
氏名西澤 麻綾
審査評さらしなの里縄文体験パークにある池の飛び石でしょうか。ひと言にもリズムがあります。飛び石の先には家だけではなく希望があります
ひと言たな田でね みつをすうんだ ちょうちょさん
氏名宮入 毅
審査評棚田の一角に咲く花に引き寄せられた小さな生き物へのやさしいまなざしが、ひと言として添えられた俳句によってよく伝わってきます

日本遺産賞(佳作) 5点

ひと言大空に 月がぽつんと 置いてある
氏名池田 善
審査評昼間の月をよく映しました。ひと言も俳句になっていて、青空の月を「ぽつんと置いてある」と表現したのが見事です
ひと言みごとなだんだん畑
氏名菊原 栞治
審査評棚田の黄土色、あぜ草の緑、冠着橋の足元の流れの青、それぞれの色を標高の高い所から撮影することで鮮やかに映し出しています
ひと言なかのいい くりの兄弟 秋がくる
氏名齋藤 愛瑠
審査評口を開けたいが栗たちを「なかのいい兄弟」ととらえたところが面白いです。くりの兄弟は何を話しているんでしょうか
ひと言こま犬さん かみ様まもって おつかれ様
氏名二瓶 光織
審査評平安時代に現れた十一面観音がおわす智識寺の境内を、見事に写真と言葉で切り取りました。満開のアジサイも狛犬の労をねぎらっています
ひと言すすきが見えるあきのかぜ
氏名原田 美幸
審査評棚田にそよぐすすきを写真に入れることで、刈り取りが終わった棚田の寂しさと一緒に棚田へのねぎらいの気持ちが伝わってきます

中学生部門

月の都賞(最優秀賞) 1点

お地蔵様 3密をさけて会議中
ひと言お地蔵様 3密をさけて会議中
氏名酒井 あやな
審査評さらしなの里のお寺龍洞院の参道でしょうか。ひと言も見事です。お地蔵さんがコロナ対策の手本を示しているから、地域の人は元気なんですね

棚田賞(優秀賞) 3点

ひと言夕日が落ちていてとてもきれいだ
氏名近藤 陸琥
審査評校舎と校舎をつなぐ架け橋の廊下に注いでいた夕日、その下で談笑する生徒と長く伸びた影。未来への希望が表現されています
ひと言ゴツゴツな 岩のすきまに 神宿る
氏名林 秀一
審査評さらしなで一番大きな神社、武水別神社本殿の前にあるさざれ石を独特の感性で表現しました。岩の隙間にも神が宿る、まさしく八百万神です
ひと言セルリアン♪千曲は流る♪
氏名緑川 春生
審査評さらしなの景色を代表する冠着山と千曲川に、ふもとの中学校校歌の一節を取り出して、音楽を奏でさせ、秋のさらしなを感動的に表現しました

日本遺産賞(佳作) 5点

ひと言治田池に木が反射
氏名上原 カヨ
審査評治田池の美しさを、水面に映る並木に注目して表現しました。水面の空や雲のあわい色も、並木の存在を神々しく見せています
ひと言鳥居は神様が通る道だなー
氏名小林 大成
審査評ふだんはあまり意識することなく通り抜けている神社の鳥居が、添えられたひと言によって、ぐっと神聖な場所に見えてきました
ひと言マトリョーシカ!?
氏名滝澤 音色
審査評治田神社にある神様のお社の大きさの違いを、ロシアの民芸品人形に見立てたのが面白いです。見逃しがちな神様に親しみを感じます
ひと言千曲を見守る ちいさな背中
氏名田中 春佳
審査評棚田の中にある大岩の姪石のお地蔵さんの背中に注目したところがユニークです。ひと言によって向こうの景色の広がりが想像できます
ひと言神様が 大きな鳥居を 通りぬく
氏名山本 朱里
審査評武水別神社の長い参道と鳥居を一緒に撮り、その様子を俳句にすることによって、神様の歩いている様子も浮かんできました

高校生

月の都賞(最優秀賞) 1点

秋風にゆれる薄と半鐘
ひと言秋風にゆれる薄と半鐘
氏名緑川 幸彦
審査評姨捨の棚田にある長楽寺。長い風雪を耐えた半鐘と薄を一枚におさめ、古来、都人らがイメージした、さらしなの秋を伝えています

2021年度受賞作品

小学生部門

月の都賞(最優秀賞) 1点

青空に現われる大きな龍
ひと言青空に現われる大きな龍
氏名角田虎河
審査評形をどんどん変えていく雲の一瞬をとてもダイナミックにつかまえました

棚田賞(優秀賞) 3点

優秀賞(棚田賞) 原田海都 「かぜの中 父とめぐった棚田だよ」 審査評=風が吹く中お父さんと歩いたと言葉を添えたことで風景が詩、ポエムになりました
ひと言かぜの中 父とめぐった棚田だよ
氏名原田海都
審査評風が吹く中お父さんと歩いたと言葉を添えたことで風景が詩、ポエムになりました
優秀賞(棚田賞) 竹澤奏有 「自然いっぱい長楽寺」 審査評=長楽寺境内にあるたくさんの色を一枚にしたのがいいです
ひと言自然いっぱい長楽寺
氏名竹澤奏有
審査評長楽寺境内にあるたくさんの色を一枚にしたのがいいです
優秀賞(棚田賞) 田島喜晴 「雲のカーテンとさらしなの景色」 審査評=さらしなの里の空に広が雲を「雲のカーテン」と表現したのがすばらしいです
ひと言雲のカーテンとさらしなの景色
氏名田島喜晴
審査評さらしなの里の空に広がる雲「雲のカーテン」と表現したのがすばらしいです

日本遺産賞(佳作) 6点

佳作(日本遺産賞) 川﨑夏希 「屋根より高い鯉のぼり」 審査評=「こいのぼり」の歌にある「屋根より高いこいのぼり」を上手に写真に切り取りました
ひと言屋根より高い鯉のぼり
氏名川﨑夏希
審査評「こいのぼり」の歌にある「屋根より高いこいのぼり」を上手に写真に切り取りました
佳作(日本遺産賞) 西澤花央 「美しい棚田と美しい山と空」 審査評=稲刈りが終わった棚田、千曲市の風景のすがすがしさがよく伝わってきます
ひと言美しい棚田と美しい山と空
氏名西澤花央
審査評稲刈りが終わった棚田、千曲市の風景のすがすがしさがよく伝わってきます
佳作(日本遺産賞) 諸井那音 「暑いなあーつかれたなー」 審査評=休憩で外した手袋を一緒に撮ることで、添えられたひと言の意味がよく分かりました
ひと言暑いなあーつかれたなー
氏名諸井那音
審査評休憩で外した手袋を一緒に撮ることで、添えられたひと言の意味がよく分かりました
佳作(日本遺産賞) 柏原光 「櫓はいつも皆を見る」 審査評=添えられたひと言が戦国時代の空気をよく語っています
ひと言櫓はいつも皆を見る
氏名柏原光
審査評添えられたひと言が戦国時代の空気をよく語っています
佳作(日本遺産賞) 山﨑果歩 「おいしいお米になったかな~」 審査評=秋の日をいっぱい浴びておいしくなっていく棚田米の様子がよくわかりました
ひと言おいしいお米になったかな~
氏名山﨑果歩
審査評秋の日をいっぱい浴びておいしくなっていく棚田米の様子がよくわかりました
佳作(日本遺産賞) 宮入杏 「ロボットのような顔を見つけたよ」 審査評=蔵の壁がロボットに見えたことを人に伝えたくて仕方がなかった気持ちがよく伝わります
ひと言ロボットのような顔を見つけたよ
氏名宮入杏
審査評蔵の壁がロボットに見えたことを人に伝えたくて仕方がなかった気持ちがよく伝わります

中学生部門

月の都賞(最優秀賞) 1点

テキスト
ひと言とんぼも見つめる 私たちの故郷 さらしな
氏名酒井乃々果
審査評棚田にもたくさんの生き物がいることを想像させてくれます

棚田賞(優秀賞) 3点

優秀賞(棚田賞) 柳澤柚良 「普段あまり見ない夜の神社」 審査評=武水別神社の神さまには八幡のまちがこんなふうに見えているんでしょうね
ひと言普段あまり見ない夜の神社
氏名柳澤柚良
審査評武水別神社の神さまには八幡のまちがこんなふうに見えているんでしょうね
優秀賞(棚田賞) 緑川春生 「棚田の花」 審査評=刈り取った後の棚田に咲く花の赤色、黄色、ピンク色が見事です
ひと言棚田の花
氏名緑川春生
審査評刈り取った後の棚田に咲く花の赤色、黄色、ピンク色が見事です
優秀賞(棚田賞) 近藤友紀 「数年後には見られなくなる景色」 審査評=大好きな風景がなくなる寂しさが、添えられた言葉と一緒によく伝わってきます
ひと言数年後には見られなくなる景色
氏名近藤友紀
審査評大好きな風景がなくなる寂しさが、添えられた言葉と一緒によく伝わってきます

日本遺産賞(佳作) 5点

優秀賞(棚田賞) 髙地伸希 「四季島が姨捨駅に来た」 審査評=千曲市の夜景と四季島のアップを一枚に収めようとしたところがいいです
ひと言四季島が姨捨駅に来た
氏名髙地伸希
審査評千曲市の夜景と四季島のアップを一枚に収めようとしたところがいいです
佳作(日本遺産賞) 湯井瑠璃愛 「ここから見える特別な空間」 審査評=「特別な空間」と表現したことで、千曲市の夜景がふるさとの自慢になりましたね
ひと言ここから見える特別な空間
氏名湯井瑠璃愛
審査評「特別な空間」と表現したことで、千曲市の夜景がふるさとの自慢になりましたね
佳作(日本遺産賞) 久保花音 「サルスベリの花」 審査評=先祖のお墓と一緒にサルスベリの花を撮ったことで歴史を感じさせます
ひと言サルスベリの花
氏名久保花音
審査評先祖のお墓と一緒にサルスベリの花を撮ったことで歴史を感じさせます
佳作(日本遺産賞) 安藤楓 「多くの文化人に愛されたさらしなの宝」 審査評=「文化人が愛した宝」と表現しれくれたことで、棚田米は一層おいしく育つでしょう
ひと言多くの文化人に愛されたさらしなの宝
氏名安藤楓
審査評「文化人が愛した宝」と表現しれくれたことで、棚田米は一層おいしく育つでしょう
佳作(日本遺産賞) 保井然 「水が冷たくて気持ちよかったです」 審査評=滝の水が落ちる様子、繊細かつダイナミックにとらえ見ごたえがあります
ひと言水が冷たくて気持ちよかったです
氏名保井然
審査評滝の水が落ちる様子、繊細かつダイナミックにとらえ見ごたえがあります

高校生

月の都賞(最優秀賞) 1点

ひと言あおーい
氏名関ひかり
審査評この写真を見たお年寄りは腰が伸び、若い人たちも背筋を伸ばすでしょう

棚田賞(優秀賞) 1点

ひと言刈り入れ時の棚田
氏名緑川幸彦
審査評棚田の尾根筋に伸びる夕方の光がこんなに美しいとは知りませんでした
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