さらしなルネサンスでは、2020(令和2)年に千曲市が「月の都千曲」として日本遺産に認定されたことを契機に、地域の小中学生を対象に、「さらしな」と「月」の関係をはじめ、千曲市の歴史・文化等についての出前授業を実施しています。
子どもたちにも届く「月の都」の魅力紹介をコンセプトに本会が制作した『The MOON CITY』は、千曲市が「月の都」といわれる由縁、棚田の歴史等をわかりやすくまとめた冊子で、2023年千曲市内全戸に配布されました。出前授業では、この冊子を活用して「千曲市のすばらしさ」をより深く広く知っていただくことに努めています。
2024年は、冊子を活用した授業のほか、地域学習の支援(講師の派遣・地域の案内等)や地域に伝わる伝説の読み聞かせ等も行います。教科指導では、俳句や短歌・古典等の学習や「月」を視点に学ぶ英語教育・国際理解教育等の授業内容を用意しています。
子どもに届く授業は、大人、お年寄りにも届きます。10月9日には、戸倉公民館のいきいき創造学級で「田毎の月」をテーマに講座を、また地域の人権学習会では、姨捨伝説の語りと琵琶演奏を披露することが決まっています。学校だけではなく、地域の会合や学習会にも出かけていくことにしています。これまでに行った出前授業については「出前授業・講座日記」をクリックしてご覧ください。
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令和6年度の実施概要は次の通りです。
出前授業・出前講座のねらい
〇「月の都」として日本遺産に認定された千曲市の歴史・文化・風土等について、出前授業で学ぶことを通して、自分たちが生まれ育った千曲市をより深く知るとともに、故郷千曲市を愛する心情の醸成を図る。
〇 教科の「つける力」を明確にした地域に係る学習をするなかで、身近な課題について体験したり話し合ったりすることを通して、確かな学力を身に付ける。
出前授業・出前講座での提供内容例
〇「月の都 千曲」(『The MOON CITY』)についての授業・講座
(千曲市と「月の都」 姨捨に棚田ができた理由 「田毎の月」とは?)
〇 教科学習
国語 俳句(短歌)づくり ※観月祭全国俳句大会に向けての俳句づくり
平家物語に係る学習支援(琵琶演奏と「耳なし芳一」の読み聞かせ)
理科 月の観察 更級の月の出方等、天文関係
姨捨伝説の実証実験(「灰の縄」づくり)
千曲市・「さらしな」の動植物
英語 「月とmoon」日本語と英語の捉え方や文化的背景の違い等
総合的な学習・生活科
更級・稲荷山・八幡・上山田・戸倉の各地域の特徴(歴史・地域性を含む)
屋代森将軍塚古墳関係
千曲市の伝説の読み聞かせ(「姨捨山」「あん姫ものがたり」ほか)、
さらしな方言かるたの活用
地域学習のコーディネート