東山の鏡台山の魅力、方言の面白さを伝えました 埴生小へ「月の都」の出前授業

 千曲市の埴生小学校3学年3クラスで9月12日、「月の都」の出前授業を行いました。それぞれ45分という短い時間ですが、先生からの要望で、前半は月の都の理由を説明、後半で方言かるたを楽しみました。

 埴生小は、月の都の月が上ってくる東山(ひがしやま、千曲川の東側、旧埴科郡の山並み)」の麓にあります。校歌には、「月の都」でとても重要な「冠着山」「千曲川」そして「東山」という歌詞が全部出てくるので、そのことをまず伝え、「月の都」という日本遺産は自分たちに身近なものであることを知ってもらおうと思いました。

 この授業で特に覚えてほしかったのが、東山の中でも特に大事な「鏡台山」。埴生地区からは見ることができないので、反対側の更級地区や姨捨地区から撮った月の出の写真をいくつも見てもらいました。昔のお化粧台の鏡台の写真も見てもらい、親しみが持てる山になるといいなと思いました。

 授業の大きな狙いは「千曲市ってどんなところ?」と聞かれたら、「月の都」と胸を張って答えられるようになること。最後に、「胸を張れるかな?」と尋ねると、うなづいてくれる子が結構いました。 

 後半のかるたは、さらしなルネサンス理事で民話・絵本の語り部の野本洋子さんが手作りした「さらしな方言かるた」。野本さんが、月の都で昔から使われてきた方言を標準語の訳文も織り交ぜながら読み上げるかるたです。子どもたちは4人のグループに分かれ、「があたくな…」「らっちもねえ…」「ごむせえ…」といった響きの楽しい方言を自分たちでも唱えながら取っていました。

 「さらしな方言かるた」は、野本さんがいくつも作って社会福祉協議会など贈呈したもので、出前授業でやるときは数が必要になるので、協議会から貸し出してもらっているそうです。

 埴生小校歌の画像をクリックすると、月の都の理由を説明するときにつかったスライドがご覧になれます。

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