上山田温泉街の魅力にたっぷり触れる 屋代高付属中の現地学習に協力

9月14日(木) 屋代高校附属中学1学年22名が、地域を学ぶ学習として「上山田温泉巡り」を行いました。さらしなルネサンスでは、附属中の希望を聞きながら、見学場所・ルート等を提案し、講師の方々を紹介しました。当日はさらしなルネサンスの会員3名(林由美・中澤英治・児玉淳子)が同行し、学習に協力しました。

 生徒たちはまず「温泉資料館」を訪問し、戸倉上山田の歴史や温泉の特色などについて、小平悟朗さん(上山田温泉株式会社 取締役社長)から説明を受けました。温泉を掘り当てた坂井量之助さんの話、千曲川氾濫の度に流される温泉を守るため強固な堤防を作った話を聞いたり、上山田温泉の最も繁栄した時代の写真や温泉掘削の道具等を見たりしました。生徒たちは、小平さんに多くの質問をしていました。さらに、近くの源泉を見せてもらい、この源泉を毎日管理している方の話を興味深く聞いていました。

次に、上山田文化会館に移動し、亀清旅館の若旦那タイラー・リンチさんから、国際的な視点から見た温泉の魅力、上山田温泉の現状や観光客を増やすための新しい取り組み等を話してもらいました。熱く語るタイラーさんの話に引き込まれた生徒さんたちは、タイラーさんの指導で「炭坑節」を輪になって踊りました。笑顔がいっぱいで、とても楽しそうでした。

グループごとに温泉内の飲食店で昼食をとった生徒たち、午後は「ホテル荻原館」見学と女将さんの話をお聞きしました。露天風呂や大浴場、お部屋などを見学しながら、お客様を迎える準備、接待、おもてなし等について説明してもらいました。さらに、大広間において、旅館業のやりがいや大変さ、現在話題のSDGSについて話してもらいました。また、女将さんが、おもてなしの一つとしての特技の「皿回し」を披露すると、生徒たちは大喜びで何人も挑戦していました。細やかな準備や配慮と、なかなか聞けないお話で、生徒も私たちも感謝でした。

最後は、森さんとさらしなルネサンスの中澤さんの案内で、2グループに分かれて温泉街巡りでした。足湯(カラコロの足湯)ではお湯で温まり、今ブームのレトロな街並みを楽しみました。千曲川で釣れる鮎などをつくだ煮等にして販売されている島屋さんでは、ちょうど居合わせたご主人のご好意で店内を見学させてもらったり、中島醸造さんでは、今仕込み中の味噌の香りを楽しんだりすることができました。

1日の見学を終えた附属中の生徒たちは、上山田温泉について深く知るとともに、温泉の方々の「おもてなし」の心にふれ、充実した学習になったのではないかと思います。私たちも、とても楽しく心温まる1日でした。ご協力いただいた皆様方に深く感謝申し上げます。 (児玉淳子)

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