今年も、9月10日(日)に「さらしな ・ おばすて 歴史と文学講座」が行われました。昨年に引き続き、棚田を歩き、さらしなルネサンス副会長の塚原弘昭さん(信州大学名誉教授=地質学)から、棚田の成り立ちや姨捨棚田の特徴などを話していただきました。
厳しい残暑の日だったためか、参加者が少なかったのですが、その分、今まで歩いたことのない高速道路下の分水工まで歩くことができました。大池が造られ、貯えられた水を棚田近くまで流し、いくつかの分水工から用水路に引き込み利用しているそうです。江戸時代からの水利慣行を現在も引き継ぎ配水しているとのことで、水の流れに沿って歩きながら、昔の人々の知恵と大変な努力に思いをはせました。
参加した楽知会の亀山さんから、「今年のように暑くて雨の少ない年は、水の取り合いで大変だったと思います。水について話し合う、この分水工は大切なところだったんでしょうね。」とのお話がありました。
畦道の草刈りに汗を流されている方がいらっしゃいましたが、早くも稲刈りが始まっていました。コスモスが咲き、蜻蛉も飛んでいます。棚田は今、秋真っ盛りです!! (児玉淳子)