縄文研究の第一人者、小林達雄さん(國學院大學名誉教授)の講演会が17日、さらしなの里歴史資料館で開かれました。演題は「縄文人の心と文化力」。縄文時代の考古学の成果をふまえ、縄文人の心や精神世界を解き明かすお話で、特に興味深かったのは、縄文人が話していた言葉に関する部分です。
「さらさら」「ざわざわ」など自然の姿を音で表現する「オノマトペ」という日本語は、1万年にわたって自然と共存共生してきた縄文人の心が作りだしたと言います。擬音語、擬態語の多さは日本語の特徴ですが、それは自然との境界をもうけず、自然と同じ目線だった縄文人のものの見方がおおもとにあるということです。さらしなの里の縄文人も雪がとけ、小川の水が流れ始めたのを見て「さらさら」と言っていたかもと想像しました。
詳しい講演内容を後日、紹介します。