縄文文化は世界遺産へー3月17日さらしなの里で講演会

 さらしなの里のシンボル冠着山(姨捨山)のふもとの「さらしなの里歴史資料館」(長野県千曲市羽尾)は3月17日、「縄文人の心と文化力」と題する講演会を開催します。講師は縄文研究の第一人者である國學院大學名誉教授の小林達雄先生。小林先生は考古学の研究成果を踏まえ、縄文人の心の中にわけ行って語ります。(画像をクリックするとチラシが現れます)

 この講演会を企画した学芸員の翠川泰弘さんは2月25日、お亡くなりになりました。翠川さんは、縄文人が冠着山に魅了されてそのふもとで暮らしを営んだことをはじめ、さらしなの里に今も息づく住民の暮らしの文化が縄文とつながっていることを明らかにしてきた方です。もっと伝えたいことがあると言っていたので残念です。

 縄文は、日本政府が世界文化遺産登録を目指し本腰を入れています。火起こしや土器、勾玉づくりなど今では各地の施設で当たり前になっている縄文体験をはじめ、縄文の共生思想を地域内外に先駆けて発信したのも、さらしなの里歴史資料館と言っていいと思います。

 以下は翠川さんが小林達雄先生の講演会に込めた問題意識(チラシ掲載)。

 「今、日本の縄文文化は世界の注目を集めている。特にドイツ・フランスなど、ヨーロッパではその注目度が高く、「火焔(かえん)土器」や「縄文ビーナス土偶」は海外でも展示会が催され、外国人を魅了して止まない。芸術家岡本太郎は縄文土偶と出会って「なんだ これは!」と驚嘆し、縄文土偶のデザインをデフォルメし、大阪万博のシンボルとなった「太陽の塔」を造った。縄文文化は現代人を魅了するとても不思議な力をもっている。その文化について、縄文研究の第一人者である小林達雄先生に語っていただく。」

  講演会は3月17日(日)午後1時半~3時半、無料、定員70人(先着順)、館内見学は有料

  さらしなの里と縄文文化の関係については次をクリックしてご覧ください。
  http://www.sarashinado.com/2012/07/08/midorikawa/

  http://www.sarashinado.com/2011/07/16/26/

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