さらしなの地名力を紹介する本を刊行 図書館などに寄贈

「さらしな」という地名の力について調べ分かったことを紹介しているシリーズ「更級への旅」の過去265全号を一冊の本にしました。(さらしな堂・大谷善邦)

 このシリーズは、市町村合併で長野県の更級郡(さらしなぐん)が消滅する直前の2004年に書き始めたもので、当初は紙に印刷したものを、佐良志奈神社(千曲市若宮、旧更級郡更級村)などに置き、持ち帰ってもらっていました。ホームページ「さらしな堂」を作ってからはインターネットでだれでも読めるようになっていますが、号数が多くなったことで前の号が読んでもらいにくくなったり、インターネットを使わない方もいて問い合わせがあるので、合本することにしました。卒業した小学校の名前(更級小学校)がタイトルになっている平安時代の「更級日記」が国宝に指定(2023年)され、日記の作者が2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」に登場ーという大きなトピックが重なったこともきっかけです。さらしなの地名力に最初に気づいたのが、中学校で知ったこの「更級日記」の存在だったので、これは一つの節目だと思いました。

 各号はホームページで、記事と写真を1枚の紙(A3判とA4判)に印刷できるようにレイアウトしたPDFファイルも載せてきたので、それらを各1ページに配置。末尾には、超ブランド地名になるさらしなの歴史年表と、和歌でたどる「月の都さらしな」歴史年表をそれぞれ掲載しました。タイトルは「更級への旅 終わりのない旅」。横A4判、270ページ、オールカラー。 パラパラとめくってお気に入りを見つけてもらったり、あらためて読んでもらったりして、さらしなの魅力に触れてもらいたいと思います。これからもシリーズは続けます。

 更級小学校、佐良志奈神社、さらしなの里友の会、戸倉図書館、県立長野図書館に寄贈しました。ご覧になりたい方は、図書館などをお訪ねください。さらしな堂にも置いてあります。今回作ったのは寄贈先の分だけで、販売分はありません。お求めをご希望の方がそれなりの数いらっしゃれば、増刷して、原価でお譲りしたいと思っています。

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