「月の都」はいかにして日本遺産になったのか

 日本遺産のタイトルとして文化庁が認めた長野県千曲市の「月の都」。この言葉の意味するところの変遷と拡大・発展を、和歌の読み解きによって明らかにしました。同市八幡の長楽寺で11月12日に行った月の都魅力深掘り講座第3回(最終回)でお話しました。

 日本遺産は、外国人をはじめ観光客を呼び寄せて地域振興を図るために文化庁が始めた政策です。明治時代には姨捨山の別名を持つ冠着山のふもとの旧更級村で、初代村長が「月の都」による地域振興を図ったことがありました。「月の都」の魅力を語るときの一味違う味付け、スパイスになればと思います。

 広辞苑で「月の都」を調べれば、「長野県千曲市のこと。2020年に文化庁から日本遺産に認定された」という記述が加わる日が来るといいと思います。詳しくは次のサイトをご覧ください。(大谷善邦)

 

明治に「月の都」地域おこし運動 和歌で「月の都」の歴史をたどりました

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