天下人の豊臣秀吉が和歌の中で、さらしなの月に勝るとも劣らないと自慢した「伏見江の月」はどんな月なのか。実際に現地を訪ね、分かったことを写真と文章にしました。「伏見江の月」は秀吉が築いた伏見城から見えた月のことですが、伏見城の下には巨椋池(おぐら)と呼ばれた巨大な池(約700㌶、長野県の諏訪湖の3分の2)がかつてあり、その上空にある月と月が照らす水辺の大空間が伏見江の月です。さらしなの里にも川幅が広い千曲川が流れ、月はその上空を渡っていきます。天体の月と水に反射する月の光の美しさ、荘厳さを水辺が演出するのです。詳しくは画像をクリックしてごらんください。(大谷善邦)