
「千年前すでに月の都だったさらしなの里」というテーマで2026年2月7日、千曲市八幡の八幡公民館でお話をさせていただく機会を得ました。同市八幡、稲荷山両地区でつくる千曲市川西地区振興連絡協議会から、毎年この時期に開催する歴史講演会として行いたいという依頼があり、ありがたくお引き受けしました。 (画像クリックでチラシ拡大)
日本遺産「月の都千曲」の認定には、八幡、稲荷山両地区を含む千曲市の千曲川西岸域が、かつて更級郡に所属し、都人があこがれる「さらしなの里」と呼ばれてきたことが大きく貢献しています。 月の名所は各地にありますが、月の都と称されきたところはまれで、どうしてさらしなの里がその称号を得ることになったのかについて当地の地形や地理などの観点からお話します。当地を「月の都」にしたはじまりの歌とも言える古今和歌集の「わが心慰めかねつさらしなや姨捨山にてる月を見て」(わが心歌)の誕生の経緯と魅力の秘密も明らかにします。
千年以上前に「わが心歌」に魅了された日本人の心の働きは現代も、千曲市を舞台にしたアニメ「Turkey!」の人気などにつながっています。若い世代の方にも、おこしいただけるとうれしいです。
「わが心歌」の歌碑が2027年、姨捨の棚田と冠着山(姨捨山)、そして鏡台山も望める場所に建立される予定です。「月の都」千曲市の魅力を一層深く知るきっかけになりそうです。
(大谷善邦)
日時 2026年2月7日(土)午後1時30分~午後3時
場所 八幡公民館2階講堂(千曲市大字八幡3311)
講師 大谷善邦(さらしな堂代表)
参加費 資料代500円(小中学生以下は無料)
主催 千曲市川西地区振興連絡協議会
後援 千曲市日本遺産推進協議会

