市長と「これからの千曲市」を語る 「月の都の魅力アップにさらしなのブランド力生かしたい」

 さる11月13日、小川修一市長をさらしなルネサンスの活動拠点「さらしな堂」にお迎えし、「市長と語ろう お出かけシェアトーク」が実施されました。小川市長からは、「月の都」の魅力を高めるために、「さらしな」のブランド力を生かしていきたい等のお話がありました。

 さらしなルネサンスは以下の1~4について事前に質問。小川市長はそれぞれについてお答えくださいました。その内容をここに掲載します。(要約)

1  日本遺産のタイトル「月の都 千曲」と「さらしな」の関わりについて  (古くからの地名「さらしな」の活用を含む)

・「さらしな」という地名は、「月の名所」として古来より有名であり、大きなブランドと言えます。日本遺産申請にあたっては、地域全体である「千曲市」の認知度を高めることも重要であり、「月の都 千曲」とのタイトルで、昨年ようやく認定されました。日本遺産は、認定されてからのストーリー性も重要視されています。このストーリーに「さらしな」というブランド力を生かし切れていないことから、さらしなルネサンスをはじめ関係する皆さんの協力をいただき、そのブランド力を効果的に使って「月の都」の魅力を高めたいと考えています。

・まず、市全体に「月」と「さらしな」の係わりについて周知を図り、理解を深めていくことを、協力して実施していきたいと考えています。

2 市の考える「科野さらしなの里 千曲」の新観光ビジョンの取り組みについて

・観光局では、映画ロケ地の誘致、ワーケーションやシェアサイクル等、新たな企画等を展開していますが、コロナ禍の現状を鑑みる中で、まず、県内観光客の掘り起こしも必要ではないかと思っています。

・古墳時代からの地名「科野」そして「さらしな」というブランドを、いかに市民の皆さんに理解していただき、ま た、観光等に生かしていくかが鍵ではないかと思います。観光等の産業,行政,各地域の文化をリードしている団体等が、それぞれの役割を分担し活動して、必要なことを連携していくことで、千曲市全体の魅力を高めることにつながり、「訪れた人が、また来たくなる千曲市」のまちづくりが実現されるのではないかと考えています。

 3 市長の所信表明「新たな文化を創造する『文化伝承創造都市 千曲』」について

・千曲市の歴史・景観等の自然・古くからの産業(農業・工業・観光)を土台に、千曲市ならではの新しい文化を創造し、次世代に引き継いでいくことを目標としました。現在策定中の「第三次千曲市総合計画」素案では、「『人をてらす 人をはぐくむ 人とつながる 月の都』文化伝承創造都市 千曲」を将来像としておりますが、千曲市内外の専門家の皆様方から、大変積極的に意見交換がされ、従来よりも踏み込んだ、創造的で具体的な内容が盛り込まれる予定です。

・千曲市の各地域で活躍している「さらしなルネサンス」等の団体の方々から、自由闊達にまちづくりの提案がいただけるよう、行政でも努めていきたいと思います。そのために、各団体同士の「横のつながり」を、今まで以上に育んでいきたいと思います。また、各団体に共通している「次世代を育てる」ことは大変難しく、連携して解決していく課題と考えます。

4「千曲市は、長野県の心臓の位置にあるハート型のまち」であることの発信について (ルネサンスからは戸倉上山田温泉地区の女性部でハートをプリントしたTシャツをPRしていることや、出前事業等で、「千曲市は、ハート型であること」を告げると、子どもたち関心を寄せる効果もあったことを小川市長に伝えました)

ハートをプリントしたTシャツ

・なるほど、合併後の千曲市の形はハート型で、千曲市内外の人たちにPRしやすく、千曲市の認知度を高めるのに、おもしろい表現だと私も以前から感じておりました。また、「ハート型」は、温かく人のぬくもりを感じます。子どもたちが、「千曲市はハート型」と聞いて喜んだということもわかります。参考にさせていただきます。

5 その他、話題になった事(さらしなルネサンスから、市行政及び「日本遺産推進センター」等関係機関への要望)

・「月の都 千曲」のメインとなる「おばすての棚田」「長楽寺」の整備が進んでいません。特に、長楽寺の看板も古く、誤りがあることをはじめ、「日本遺産」「月の都 千曲」「月の名所 さらしな」等を示す内容のものが目立たない等、観光面でのマイナス面を憂慮しています。コロナ禍の現在を準備期間として、日本遺産センター及び周囲の整備を大至急進めていただきたいと思います。

・千曲市の文化を伝承していくためには、各地域で活動する団体同士、また市行政との連携が不可欠であると考えます。ぜひ、行政から働きかけていただき、横のつながり・関係づくりを推進していくことを要望します。

・さらしなルネサンスで本年度実施している出前授業や「写真コンテスト」等、子どもたちに千曲市の素晴らしさを伝えていく取組みは、大変重要であることを、市長及び行政の方々にご理解いただきました。こうした活動を、各地域で推進するよう行政の方でリードしたり、その取組みを冊子でまとめたり、SNS等で発信したりして、市全体に周知を図っていただくようお願いします。

 大変和やかな雰囲気の中、日本遺産の話題から千曲市の将来の展望についてまで、市長と語り合うことができました。小川市長、総務部行政マネジメント室の皆様方、ありがとうございました。(児玉淳子)

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