第5回さらしな学わくわく講座は11月30日、栃木県足利市でそば処蕎遊庵(きょうゆうあん)を主宰する手打ちさらしなそば名人、根本忠明さんをお招きしました。姨捨観光会館を会場に、午前10時から講演、実演、実食、体験と盛りだくさんの5時間。
ここ数年、毎年秋に根本さんにお越しいただいていますが、今回は白いさらしなそばの手打ちを基本に、鮮やかな色を練りこんだ「アートそば」の作り方を教えてもらいました。根本さんにお持ちいただいた上の冒頭の写真をご覧ください。オブジェのようそば玉、トマトソースとからめた一品、のし終わったそばにスイカの絵…。根本さんが過去に手掛けたアートそばの数々です。
生地が白いからこそ楽しめるそばの楽しみ方で、根本さんは「そば打ちに関心のない人、子どもにもそば打ちに関心を持ってもらいたい」と考案したそうです。さらしなそばの魅力の可能性を広げる試みです。
生地に練り込む色の素はマカロンの着色などに使う食材で、実演では赤、緑,黄の三色を使いました。のすうちに広がっていくそばを見ている人からは「お菓子みたい」と声が上がりました。のしながら根本さんは蕎遊庵では、アートそばを出すと「わーきれい」とお客さんが喜んでくれるそうで、「その喜びようを見ると食べてもらう必要がないくらい満足」と参加者を笑わせました。
打ったそばは姨捨観光会館の厨房でゆで、参加者で食しました。
根本さんの講演と実演は後日、ユーチューブでご覧いただけるようにします。