さらしなそばの名前になった地名が残る信州千曲市で2016年11月5日、「さらしなの里そば祭り」が開かれました。祭りは日中と夜の2部構成。日中の部は、信州各地のそばが味わえるテントが張られたほか、さらしなそばが江戸時代の江戸で誕生し信州のそばが全国に知られていくきっかけになったことを、そば研究家(江戸ソバリエ協会理事長)のほしひかるさんが紹介する講演会がありました。
夜の部では、手打ちさらしなそばの名人、根本忠明さん(栃木県足利市の「蕎遊庵」経営)が、さらしな粉だけ(さらしな十割)のさらしなそばを作る実演をしました。小麦粉に比べその白さは格別。のし棒も独特で、1㍉以下までのばすというその作業に驚きました。ゆで時間は10秒、かつおだしの冷たいつゆにひたしたものをいただきました。食感は大変すがすがしく、このようなそばの味わい方は初めてでした。参加者からは、さらしなそばの全国手打ちコンテストをさらしなの里で開催したらいいのではという声も出ていました。