森の宝石ブッポウソウ 天龍村の物語を山岸さんがビデオ作品に

 歌川広重作「信濃更科田毎月鏡台山」の謎を解き明かした山岸哲さん(鳥類学者)が、森の宝石と呼ばれる野鳥ブッポウソウをめぐるビデオ作品を完成させました。大きな木によくある穴を営巣場としていたブッポウソウですが、伐採が進んで今は絶滅危惧種。そんなブッポウソウを長野県天龍村の大人と子どもたちが一緒になって守り育ててきた40年近くの取り組みを描いています。木の穴の代わりに作った巣箱にたくさん集まるようになり、設置したカメラがブッポウソウの営巣の様子をアップで映し出しています。美しいブッポウソウの羽やからだ、飛翔も見どころです。ブッポウソウは「仏・法・僧」という仏教の言葉を唱えるように鳴くことから大昔に付けられた名前ですが、実は…という紹介の部分も興味深いです。本会のyoutubeチャンネルでご覧ください。約20分。https://www.youtube.com/watch?v=LzUXnqvOH-g

 山岸さんにはほかのビデオ作品として、「田毎の月」の謎を解明する作品もあります。この作品は、“市民による市民のための映像祭”「東京ビデオフェスティバル 2024」の「地域・社会(歴史)」分野で入賞しました。

上部へスクロール