「姨捨の棚田」 山梨の新聞写壇で金賞!

 7月25日付の山梨日日新聞の「写壇」で、さらしなの里の「姨捨の棚田」が最高賞の金賞を受賞していました。写壇というのは、短歌や俳句の歌壇、俳壇があるように読者が撮った写真を新聞社に送り、それを新聞社側が評価するもので、山梨日日新聞では毎月、特集紙面を作っています。金賞は富士吉田市の三浦康男さんの「里山」というタイトルの作品で、水を張ったばかりの尾根筋の棚田が田植えをする人とともにアップで映り、その向こう側に人家が見えています。

 この作品に添えられた審査員氏の評が「姨捨の棚田」の魅力を的確にとらえていることに驚きました。「(写真愛好家の間では)市街地と棚田の組み合わせが撮れることで知られています」と書いています。確かに名前の知られている各地の棚田の多くは、山間地や海岸端にあるものが多く、たくさんの人が現代的に暮らす場所の近くに原初的な棚田が広大に広がるというのは奇跡かもしれません。県外の人だからこそ、その魅力の核心をよく知っているのかもしれないとも思います。

 尾根筋にも広がる「姨捨の棚田」の美しさの秘密については、信州大学名誉教授、塚原弘昭さんの講演会報告をご覧ください。更級への旅142号

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