中学高校の教科書に載り、だれもがそのタイトルを知っている「更級日記」。平安時代中頃の女性が自分の来し方をつづった日記文学です。その「更級日記」をNHKの歴史秘話ヒストリアが取り上げました(6月12日)。番組は「更級日記」作者の菅原孝標(すがわらのたかすえ)の娘の心の中に入りこんで、なぜ自分史の先駆けといわれる日記を書いたのを明らかにしていきます。そして番組は終盤、日記のタイトルとなった「更級」とはどこの地のことなのか映像で明らかにします。冠着山が登場します。菅原孝標の娘は実はすぐれた物語作家であり、彼女の作とされる「浜松中納言物語」は、三島由紀夫の代表作の一つ「豊饒の海」を書くヒントになったことも紹介されます。
さらしなの里のことが何も書かれていないのになぜタイトルに「更級」とつけたのか。そのことは番組では深掘りしていないので次をクリックしてみてください。更級への旅創刊号、59号、153号、「更級日記」題名の地。番組は総合テレビで6月25日に再放送されます。時間は午後3時08分~ 午後4時00分。忙しくても録画はお忘れなく。