さらしなルネサンスではガイド冊子「美しさらしな」を、千曲市内の全中学校生徒と先生約2000人に贈呈しました。教育活動にも冊子を生かしてもらいたいと考えていたところ、校長先生と教育委員会が賛同してくださいました。以下は埴生中学校で行われた贈呈式の様子。当会の馬場條副会長の報告です。埴生中学校の校歌にも、さらしなの山のシンボルである冠着山が登場しているそうです。
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4月9日午後2時15分から埴生中学校講堂において、全生徒、職員の皆さん参加のもと「美しさらしな」の贈呈式に臨みました。ルネサンスからは、ガイド冊子編集長の西澤賢史さん、会員の中沢聖子さんと私の3人、ほかに若林由美子さん(千曲市教育委員会委員長職務代行)が出席しました。
まず、丑丸校長より冊子の紹介が「パワーポイント」を使い、冒頭部分だけではありましが説明があり、今後学校で、「美しさらしな」を活かした授業をしてゆきたいとのお話がありました。話の中で、若林さんをはじめ私どもの紹介もいただきました。
ついで私の方から(極短めにとの要望で)、埴生中学校生徒全員が目にすることができ、そして埴生中学校の校歌の冒頭にも出てくる、冠着山(姨捨山)は特別な山で、国(国土地理院)の地図に「冠着山、姨捨山」と山の名前が併記されている唯一の山であることを話しました。また、今から1000年以上前に書かれた、世界に冠たる「源氏物語、枕草子、そして、更級日記」にも、姨捨山の名前は出てくること。このことからも、それらを書いた古の都の女性(女御)達、紫式部、清少納言、菅原孝標の娘らが、遠い遠い信濃の国の「更級、姨捨」に強い想いがあったことを伝えました。
これはほんの一例で、私たちの住む故郷「さらしな」は、その他にもたくさん世界に誇れる歴史文化そして景観があります。どうか、この冊子を活かし勉強していただき、多くの人たちに伝えていってほしいとの趣旨の話をさせていただきました(ちゃんと伝えられたかは疑問ですが)。
そして、各学年の代表3名の生徒に、西澤編集長、中沢さんと私から冊子を手渡しました。その後、音楽の先生から「今日の校歌は特別な意味を持つもので、立派な教材をいただいた皆さんへの感謝の意味を込めて歌ってください」ということで、埴生中学校校歌「あした輝く冠着の 茜遥かに仰ぎ見る......」を全生徒の皆さんから合唱いただき、大変感激致しました。(馬場條)