東海大付属高校生が「灰縄の里」を現地学習 「灰の折鶴」も作ったそうです

さらしなの里に伝わる姨捨伝説には、お年寄りの知恵で灰でなった縄を作り国を救ったというエピソードが出てきます。さらしなルネサンスの馬場條さんと酒井賢一さんが以前、実際に挑戦して灰縄を作ったのを知った高校生から取材がありました。馬場さんの報告です。(馬場さんたちが取り組んだ灰縄の実物は、JR姨捨駅と長野自動車道姨捨サービスエリア下り線休憩所に展示されています)

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12月4日、東海大学付属諏訪高等学校2年の理数科の4人の生徒さんと顧問の先生が、わたしと酒井賢一さん(元更埴西中学校教諭、現千曲市森将軍塚古墳館館長)で15年余り前に取り組んだ「灰縄」についての研修にお見えになりました。

時間も3時間余りあるということなので、まず私の方から、姨捨駅からの棚田を眺めていただき、「月の都・千曲」さらしな、姨捨の古(いにしえ)からの特筆すべき歴史文化を話させていただき駅舎に戻り、酒井さんから長野朝日放送制作の、千曲橋下での、更埴西中学生徒の「灰の縄つくり」への挑戦の模様や長野朝日放送15周年の記念番組で姨捨棚田での「灰の縄つくり」の映像の模様を交えての説明をしっかりとメモし聞いておりました。

生徒たちは、既に灰の縄つくりに取り組んでいるとのことで、なかなかうまく作れなかったとのことで、それを踏まえ、写真やメモを示し質問もしていました。そんな中から、パラフィン紙で折った「折鶴」に塩を含ませて焼くと、見事な「灰の鶴」が出来上がったとの話もありその応用によってはの可能性に期待いたしました。

顧問の先生からも、様々な融点などアドバイスがいただき大変勉強になりました。

東海大学付属諏訪高等学校の生徒たちは、インターネットで姨捨駅での展示を知り、千曲市役所観光課に資料を問い合わせたところ、詳しい方として私たちを紹介してもらったそうです。

顧問の先生からは後日、「実際に関わって活動されている先生方のお話を聞くことで、言葉の重みや先生方の情熱を知ることができて、生徒たちにとっても貴重な経験になったと思う」といったメール(以下に掲載)をいただき、私たちも励みになりました。

「姨捨の棚田や姨捨伝説についてのお話を聞かせていただき、さらに地域での活動の様子も知り、現在に生きた話であることを学びました。

酒井先生からは、実際に灰縄を作られた経験と画像からお話しいただき、改めて炉を作って縄を燃え尽くす方針を確認できました。そのうえ、「科野の国」の語源から当時の中心地であった様子をお聞かせいただき、視野を広げることができました。

姨捨駅のホームから眺めた千曲川と棚田は、名所に指定されるだけあって、ゆったりとして美しかったです。

今の時代、スマホで簡単に情報を集めることができますが、実際に関わって活動されている先生方のお話を聞くことで、言葉の重みや先生方の情熱を知ることができて、生徒たちにとっても貴重な経験になったと思います。是非、今後の研究に生かしたいと思います」

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