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竹内整一先生講演「風とかなしみ」  ユーチュブでご覧になれます

2024.01.28 kanrisha


東京大学名誉教授(倫理学)竹内整一先生の講演会「風とかなしみー芭蕉『さらしな紀行』を読む」をYoutubeチャンネルにアップロードしました。この講演は2018年、当会が開催した「さらしな学連続講座」の秋の講座で行われたもので、竹内先生は2023年9月急逝されましたが、講演の映像が残っており、アップロードについてご遺族のお許しを得ました。竹内先生は松尾芭蕉がさらしな姨捨の月に寄せた思いについて、芭蕉の紀行文「更科紀行」を読み解きながら明らかにします。そして、さらしな姨捨という場が歴史上の多くの著名人を引きつけた理由について語りました。「さらしな姨捨の場は聖と俗、生活と自然、両者の『あわい』の織りなす風景」だそうです。画像をクリックしてお聞きください。映像提供は、さらしなルネサンス理事の宮坂勝彦さんです。

竹内先生が作った講演のレジュメもクリックすると見ることができます。これをお手元に置いて講演を聞くといいと思います。(受講者の書き込みがあります)

 この講演会に至る経緯を少し。竹内先生には当会の顧問をお引き受けいただき、2014年の発足集会では「さらしな姨捨の月が誘いもの」というタイトルで記念講演をしていただいたことがあります。千年前以上に詠まれ当地が「月の都」となるはじまりの歌「わが心慰めかねつさらしなや姨捨山にてる月を見て」の歌について、世阿弥作とされる謡曲「姨捨」を題材に深く読み解く内容でした。「風とかなしみ」の講演の題材は、「わが心慰めかねつ」の歌を読み、世阿弥の「姨捨」も能舞台で見てさらしなの里にやってきた松尾芭蕉。2014年の講演を発展させ、更科紀行の冒頭「しきりにすすむる秋風の心に吹きさわぎて…」と旅に出るきっかけが「風」だと表明していることの理由を掘り下げました。

 2014年の講演「さらしな姨捨の月が誘うもの」は、さらしなルネサンスHPで読むことができます。アドレスは次の通りです。

http://sarashina-r.com/assets/uploads/2021/11/6e207f7645548b3c13b1791674001cf7-1.pdf

 長野県千曲市では、「月の都」のはじまりの歌「わが心慰めかねつさらしなや姨捨山にてる月を見て」の歌碑の建立を計画しているため、竹内先生にさらに3回目の講演をお願いし、お引き受けいただいていたのですが、急逝され、かなわなくなりました。質問したいことがたくさんありました。残念です。(大谷善邦)