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長谷寺を興した白助の物語が掛け軸にー4月に絵解きがあります

2016.02.04 kanrisha


DSC_02292絵解きのチラシ長野市塩崎(旧更級郡塩崎村)にある長谷寺が、お寺を興した白助(シラスケ)という人についての掛け軸をつくりました。寺に伝わるところによると、白助は今から約1400年前、「信濃の国更級郡姨捨山のほとりに」住んでいた男性で、幼いころに亡くなった両親の供養をしたり、自分が願うことを実現させたりするために働いた人です。善光寺如来のお告げにしたがって奈良の長谷寺を訪ね、本尊となる十一面観音菩薩像をつくり、お寺の基盤をととのえました。

長谷寺の裏の山は昔、姨捨山とも呼ばれたといわれています。ハセデラの「ハセ」という音のひびきが、「オバステ」の音ににていることも理由とみられます。岡澤住職によると、白助の白には魂の再生への願いがこめられており、清々しさと躍動感をおぼえさせる更級という地名と大変相性がいいと思います。

掛け軸を描いたのは、東筑摩郡筑北村の安養寺住職の山口勝人さんです。

ご本尊の十一面観音菩薩の姿と白助が長谷寺を興すまでの物語が描かれているそうです。4月のご本尊の御開帳にあわせ、掛け軸に描かれた物語をわかりやすく語る絵解きも行います。御開帳の法要と記念イベントはプログラムをクリックしてください。写真は完成した掛け軸を前に、長谷寺住職の岡澤慶澄さん(左)、安養寺住職の山口勝人さん(右)。白助については、長谷寺のホームページもごらんください。