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さらしなブログ

阿倍仲麻呂にとっての月とは? 芭蕉の月を描いたすずき大和さんが新作

2016.09.17 kanrisha


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漫画家・絵本作家のすずき大和さんが、「天の原ふりさけみれば―日本と中国を結んだ遣唐使・阿部仲麻呂」という新作絵本を出版しました。すずきさんは、「まんが松尾芭蕉の更科紀行」「ばしょうさんとおばすて山の月」という、さらしなの里にまつわる2つの著作もある方です。
新作絵本は、奈良時代に中国に渡った遣唐使の阿倍仲麻呂が主人公。当時の超大国・唐の文化を日本に持ち帰る役割だったのが、唐の皇帝に気に入られ中国のために働く運命をたどりました。しかし、日本への思いは断ちがたく、そのときに詠んだ和歌が「天の原ふりさけみれば春日なる御蓋(みかさ)の山にいでし月かも」(百人一首収載)。
幼少時に見た、奈良・東大寺の背後の山に上る月のように「凜(りん)と生きた」仲麻呂の生き様が描かれています。すずきさんにとっては一連の松尾芭蕉に関する作品に続き、月がテーマの新たな作品です。
すずきさんならではの物語とメルヘンタッチの絵は、古代から人間にとって月が人生を歩んだり、振り返ったりするときにとても重要だったことをあらためて思い起こさせます。
来年2017年は阿倍仲麻呂が遣唐使として中国に出発して1300年。関連のイベントがいろいろ予定されています。発行:出版ワークス、発売:河出書房新社、価格:1500円(税別)、インターネットでも購入できます。