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なぜブランド地名?

清々しさと躍動感

さらしなが、都人をはじめ全国の人のあこがれの地となったのは、「さらしな」という地名が持つ清々(すがすが)しさと躍動感が大きな理由です。人はいつも清々しさから出発します。日の出を拝み、今日もがんばろうと思うように、清々しさを感じると自分の中に躍動感が生まれます。「さらさら」ということばが印象的な「春の小川」を歌ってみてください。「はぁるの小川はさらさらいくよ〜 きぃしのスミレやレンゲのはなに〜 すぅがたやさしく色うつくしくぅ〜 咲ぁけよ咲けよと ささやきながら〜」。清々しさと躍動感を感じませんか。だから新年度、新学期を代表する唱歌となったのです。

組みこまれた人間の理想

清々しさは色でいうと白。白は人間が昔から自分が目指すべき理想の姿が組みこまれた色です。人間の理想が組みこまれた言葉に、神聖、清潔、清か、清楚、清浄、清涼、清冽などがあります。これもそれぞれ、声に出して読んでみてください。「しんせい」「せいけつ」「さやか」「せいそ」「せいじょう」「せいりょう」「せいれつ」。さ行の澄んだ音がきわだっています。「さらしな」のひびきと似ています。

若返りの里

空に浮かぶ月は昔から「心の鏡」と呼ばれ、自分が人間の理想に近づいているかを確かめる天体でもありました。和歌や俳句の中に月が最もたくさんよみこまれてきた理由です。歌人や俳人は、月をこの上なく美しく見せる舞台装置がそろっているさらしなの里で句歌をつくることで、清々しさと躍動感をおぼえました。人びとは姨捨に来てさらしなの世界にひたり、若返って帰っていったのです。