さらしなルネサンスのキックオフ集会を開催
古来「月の都」と呼ばれ、多くの日本人のあこがれの地だった「さらしな」。姨捨山(冠着山)のすそ野に広がる全域を「さらしなの里」と呼び、誇りを共有して経済活動にもつなげる「さらしなルネサンスの」のキックオフ集会を2014年11月8日、開催しました。
日本人の精神性を表現する最適地だった
東京大学名誉教授で日本倫理学会会長の竹内整一先生が基調講演をしてくださいました。演題は「さらしな姨捨の月が誘(いざな)うもの 『わが心慰めかねつ…』の和歌で読み解く」。さらしなを日本人のあこがれの地にしたのは、古今和歌集の「わが心慰めかねつさらしなや姨捨山に照る月を見て」という和歌です。竹内先生は1000年以上前になぜこの和歌が詠まれたのかお話しくださいました。
竹内先生は、「わが心」の歌がさらしなで詠まれた答えを解明する手掛かりを示してくださいました。日本人の精神性や美意識の根底を流れるものがあること、その表現の場としてさらしなが最適地だった可能性があること…。会場にこられなかった方もたくさんいらっしゃったので、講演内容を文章におこしました。ここをクリックしてください。
さらしなという舞台をもっと魅力的に
集会では、すでに「さらしなの里」で、それぞれの分野で地域活動をなさっているみなさんとご一緒に、さらしなをより魅力的にしていくのがさらしなルネサンスの狙いであることをお伝えしました。埋もれているさらしなという宝石をみんなで磨き合って、もっと光り輝くものにしていくのが目的です。
なお、キックオフ集会後、竹内先生にさらしなルネサンスの顧問をお願いしたところ、ご快諾いただきました。